2023年11月27日
防犯面や耐震性などの機能面で、マンションのほうが優れていると思われがちですが、決定的な違いがあるとはいえません。
戸建て住宅でも十分な防犯や耐震の対策はできていますし、逆にマンションでも事件は起きています。
地震などの災害では、強度では耐えてもエレベーターが止まることで、生活上の大きな被害を受けることもあります。
またコンクリートと木造の耐用年数の差で比較されることもありますが、20年以内に売却して住み替えることが前提の条件であり、永住を前提として50年後で想定すれば同じことです。
そればかりか木造住宅は50年を超えて活用されている住宅は何百棟も残されていますが、コンクリートのトンネル橋など社会インフラの劣化がニュースになっていることを考えると、築50年を超えたマンションが使用に耐えれるか疑わしく思えます。
実際に公団などの古いマンションでは建て替えが行われています。
また、資産価値としての評価は、固定資産税や都市計画税などの税金にも影響します。
たとえば、同じ価格の戸建て住宅とマンションで比較すると、土地負担が高く建物償却が早い戸建てのほうが、建物評価が高く償却期間が長いマンションよりも得になります。
仮に同じ4000万円の戸建て住宅とマンションで比較してみると、マンションは不動産の税金だけでも30年間で150万円以上余分に収めることになります。
次回は修繕費積立金とその他の経費についてお伝えします。